屋根
roof, architecture
茅で屋根を葺くということ。
それは、縄文時代から先人たちが失敗と改善を繰り返して築き上げた、身近にある草で屋根を葺く技の結晶です。
植物で数十年も雨漏りしない屋根を造る技術には、たくさんの知恵が詰まっています。
茅葺き屋根は、昔の伝統建築と同様、修理することを前提にした構造になっており、屋根の痛み具合に合わせて、葺き替えや修理にも様々な方法があります。
茅の葺き替えと修理
「葺き替え」=古い茅を剥がし、一から葺き直します。
全て茅を剥がす総葺き替えと、表層のみの葺き替えがあります。
「差し茅修理」=既存の茅を残し、新しい茅を差し込む修理方法です。
大きく分けると、葺き替えと差し茅の方法に分けられますが、それらを組み合わせた工法もいろいろあり、予算や状況に合わせて、ご提案致します。
定期点検
弊社では、適期に適切な修理を行うことで、長期的なスパンで考えた時の維持費を抑えることが出来ると考え、修理後12年毎に一度、定期点検をすることをご提案しております。
→なぜ12年?
10年は早すぎ、
20年は遅すぎることと、干支を意識する文化がある日本人には覚えやすいのではないかと思い、弊社では干支の
12年サイクルを採用しています。
デザインとしての茅葺き
見ることも少なくなった茅葺きは、店舗や住宅の一部デザインとして取り入れることで、ひとつのアクセントにもなります。
茅葺き古民家や住宅のご提案
弊社では、茅葺き屋根の魅力を知って頂くために、様々な挑戦をしています。
トタン(板金屋根)を剥がして、茅葺き古民家を復活させたり、現代の暮らしに合わせた茅葺き住宅の提案もしております。
昔は最も費用のかからない屋根だった茅葺きが、現代では最も維持費のかかる屋根になった理由
その理由をいろんな視点から分析することで、コストを抑え、現代の暮らしにあわせた、持続可能な茅葺きのある暮らしをご提案できるのが、弊社の特徴です。